漂える黄色いバルーン 第2回
- a yellow balloon adrift with the current -
2310 North Fremont
その交差点の角に食堂はある。
ある月曜日の朝、一人の男が家族との朝食を終え、席を立った。すると食堂にいた客たちが立ち上がり、口々に"Thank you, Kenny."
はにかみながら手を挙げた男は、暖かい拍手に見送られ、家族と共に店を出て行く。拍手の音はいつまでも鳴り止まなかった。
...... 文・写真 坪内隆直
2310 North Fremont
その交差点の角に食堂はある。
ある月曜日の朝、一人の男が家族との朝食を終え、席を立った。すると食堂にいた客たちが立ち上がり、口々に"Thank you, Kenny."
はにかみながら手を挙げた男は、暖かい拍手に見送られ、家族と共に店を出て行く。拍手の音はいつまでも鳴り止まなかった。